普段何気なく食べているチョコレート。実は、食べる環境や合わせる飲み物でもっと美味しく食べられる事はご存じでしょうか。
この記事では、チョコレートの美味しい食べ方と相性のいい他の食品や飲み物について紹介していきます。
高級なチョコレートはもちろん、市販のチョコレートもこの記事を読めばさらに美味しく食べていただけます。普段のおやつタイムをほんのひと手間で至福の一時にかえてみませんか。
チョコレートの種類と食べ方
チョコレートを原材料の違いで分類するとビターチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートの3種類にわけられます。それぞれの特徴と、美味しい食べ方を見ていきましょう。
ビターチョコレート
ビターチョコレートはカカオ分が多く含まれ苦みがしっかり感じられます。融点が他のチョコレートに比べ高めなので、温かい飲み物と一緒に味わうとより口溶けを楽しむことが出来ます。また、クッキーやバニラアイスなど甘い物とあわせるのがおすすめです。ビターチョコレートの苦みが甘みを軽減してくれるので、甘い物が苦手な人も食べやすくなります。
ミルクチョコレート
市販の板チョコレートなど、原材料に乳製品が使用されているものをミルクチョコレートといいます。苦すぎず甘すぎずクセが少ないので他の食べ物や飲み物とあわせても邪魔をしません。特に、キャラメルやバター風味のもの、お茶などは相性抜群です。また、塩っ気のあるものとあわせるとお互いを引き立てる効果もあります。
ホワイトチョコレート
ホワイトチョコレートは他のチョコレートに比べ融点が低く溶けやすい性質があります。カカオマスが含まれていない分甘みが強いのが特徴で、他の食品と合わせると砂糖や練乳のように甘みをプラスする働きをします。抹茶やいちご、栗など酸味や渋みのあるものと掛け合わせた商品が多数あります。
チョコレートを使ったスイーツ
ボンボンショコラ
ボンボンショコラとは一口サイズのチョコレートのことです。中身にガナッシュやキャラメル、ヌガーなどを入れ、その周りをチョコレートで覆ったような形のものです。トリュフやオランジェット、マンディアンなどもボンボンショコラの一種です。
生チョコレート
チョコレートに生クリームを加えて冷やし固めたもの。ガナッシュともいいます。なめらかな口溶けが特徴で、生チョコレート自体にラムレーズンや酸味のある果物、お茶類などの風味を加えたものも絶品です。合わせる飲み物には、温かい紅茶や日本酒、ウイスキーなどが相性抜群です。
ガトーショコラ
ガトーはフランス語で焼き菓子のこと。本来、ガトーショコラとはチョコレートを使った焼き菓子全般を指します。日本では、チョコレート、卵、小麦粉、バター、砂糖を使ったベーシックなチョコレートケーキをガトーショコラということが多いです。しっとりした生地に、生クリームやベリーを添えたり、栗を混ぜても美味しいです。
フォンダンショコラ
フランスのチョコレートケーキの一種です。フォンダンとはフランス語で「溶ける」という意味。焼きたてのフォンダンショコラはさくっとした外側の生地の中からとろりとしたチョコレート溶け出します。
ブラウニー
アメリカが発祥の濃厚なチョコレートケーキ。平たく正方形にカットされるのが特徴で、くるみなどのナッツやバナナ、ドライフルーツなどトッピングで味わいが変わるのも面白いスイーツです。コーヒーの深みある味わいとよくマッチします。
マカロン
卵白、粉砂糖、アーモンドプードルなどで出来た焼き菓子です。口当たりが軽やかで、色々なフレーバーがあり見た目も可愛く贈り物などに人気のお菓子です。生地と、間に挟むクリームやジャムで多数の組み合わせが出来るので、チョコレートと他の食材の掛け合わせが楽しめます。
ペアリング
ペアリングとは食品同士や食品と飲み物について、相性のいい食べ合わせのことをいいます。ペアリングと似た言葉に、ワインの世界でマリアージュという言葉があります。こちらもワインと相性のいい食べ物との組み合わせのことをいいます。
食べ方や味の好みは人それぞれです。自分の好きなペアリングを見つけることでチョコレートをより楽しむことが出来るでしょう。ペアリングでは、その食品や飲み物の特徴を捉えることで相性のいいものを見つけます。合わせ方は多種ありますが、わかりやすいものを3つ紹介します。
香り・味が似ているもの
チョコレートには、ミルク感が強いもの、フルーティな味わいのもの、ビターでコクの深いものなど商品によって味や香りが全く違います。ミルク感が強いものにはミルク入りのコーヒーや紅茶を合わせる。フルーティな味わいのものには、フルーティさが特徴の白ワインを合わせるなど、近い特徴をもつものを合わせると相性がいいことが多いです。
質感が近いもの
生チョコレートのように口の中でとろけるものを甘口の日本酒やホットのラム酒などとろみを感じられるドリンクと。高カカオのチョコレートを同じくコクの深いブラックのコーヒーと合わせるなど似た口当たりのもの同士も美味しい食べ合わせの可能性が高いです。
対照的な特徴をもつもの
前2点とは逆に対照的な特徴のもの同士の組み合わせも、お互いを引き立てより美味しく楽しめます。例えば、テリーヌと温かい緑茶の組み合わせはテリーヌをより口溶けよく、その甘みを緑茶の渋みが引き立てます。また、溶かした ビターチョコレートをバニラアイスにかけると甘みと苦みのバランスが絶妙にマッチします。
チョコレートと温度の関係
チョコレートを冷やして味わうのが好き、少し溶けて柔らかくなった状態が好きと人それぞれ好みはあると思います。
商品によって異なりますが、チョコレートを食べる前に常温にもどすことをおすすめとしている商品が多々あります。常温に戻すことでチョコレートの口溶けと香りを楽しみやすくなるからです。
チョコレートは28度程度から溶け始めるものが多いです。常温に戻し口の中でゆっくり溶かしながら味わうことで、香りや味の変化を楽しむことが出来ます。
香りは温度が高くなるほど感じ取りやすくなります。また、人の味覚は低温になると甘みに対し鈍くなります。そういった点からも常温に戻した方が本来の味を楽しむことができます。
チョコレートの保存と保管
チョコレートは商品によって異なりますが、28度以下で保存するようすすめられているものが多いです。チョコレートを保存する際は以下のことに気をつけましょう。
冷やしたチョコレートをパキッと食べるのが好きという方もいると思います。そういった場合は、野菜室で保管するなど急な温度変化がないよう冷やすのがおすすめです。
まとめ
チョコレートは食べる際の温度や合わせる食品、飲み物で楽しみ方が広がります。
この記事を参考に自分の好きな食べ方を見つけて、もっとチョコレートを楽しんでもらえると嬉しいです。