こんにちは、宮関です。
日々の食事でバランスよく栄養をとるために意識していることはありますか?
学校教育などでも利用される食品群をもとに食事を考えている、という方も多いのではないでしょうか。
健康を気にしながらも食べたいチョコレート。チョコレートが食品群では何群なのかご存じでしょうか。
チョコレートはカカオ豆から出来ていて、砂糖も多く含まれているよね!
この記事では、チョコレートが食品群では何群に該当するのか、さらに栄養成分と健康的な食べ方について食生活アドバイザーの資格をもつ筆者が解説します。
チョコレートを健康的に食べたい!という方はぜひ最後まで読んでくださいね。
チョコレートは食品群の何群に分類されるのか
消費者が誰でも栄養バランスのよい食事を考えられるように、”三色食品群”や”六つの基礎食品群”が学校教育などで教えられてきました。
チョコレートは三色食品群では黄色、六つの基礎食品群では第5類の菓子類にあたります。
食品群のほかに、「食事バランスガイド」という1日に何をどれだけ食べればいいのかを、食材ではなく料理で示したツールがあります。
食品群と食事バランスガイドを併用することで、誰でも栄養バランスのよい食事を考えられるようになっています。
チョコレートの栄養価と成分
チョコレートにはどんな成分が含まれているのでしょうか。
チョコレートの種類ごとの平均的な食品成分は以下の通りです。
ここからはチョコレートに含まれる栄養素とその働きについて解説します。
食物繊維
食物繊維は、体内で消化吸収されない栄養成分で以下のような働きをします。
- 糖質の吸収を遅らせる
- お腹の調子を整える
- コレステロールの排出を促す
カカオポリフェノール
ポリフェノールとは、植物の光合成によってつくられる抗酸化物質のことです。苦みや渋み、色素のもとで、ほとんどの植物がもっています。
カカオがもつカカオポリフェノールの抗酸化作用は、緑茶や赤ワインのポリフェノールの2~3倍ほどといわれています。
抗酸化物質は、活性酸素の働きを抑制したり、取り除くことが出来ます。それにより老化や免疫低下を予防することが出来ます。具体的な効果を解説します。
動脈硬化予防
動脈内で血液中の悪玉コレステロールが酸化しこびりついたりすることで、血管が硬く弾力性がなくなります。これにより血管が脆くなったり詰まりやすくなる症状を動脈硬化といいます。
カカオポリフェノールには悪玉コレステロールの酸化を抑制したり、血流をよくする働きがあるとされています。
このカカオポリフェノールの抗酸化作用により、動脈硬化予防が期待できます。
老化予防
老化の原因のひとつに活性酸素があります。
活性酸素は本来、ヒトの体内で感染を防いだり、免疫として働きます。
しかし活性酸素が増えすぎると、大事な細胞まで傷つけてしまい老化につながります。
カカオポリフェノールの抗酸化作用で活性酸素を取り除いたり、働きを抑制することが出来ます。
チョコレートの選び方と注意点
食品群で黄色、第5類の菓子類に相当するチョコレートでも健康効果がのぞめることがわかりました。
健康的にチョコレートを摂取するには以下のポイントをチェックしましょう。
ビターチョコレートを選ぼう
カカオポリフェノールや食物繊維はカカオマスに多く含まれます。
ホワイトチョコレートにはカカオマスが使われていません。またミルクチョコレートよりもビターチョコレートの方がカカオマスが多く使われているのでビターチョコレートを選びましょう。
その際カカオ分が何%なのかチェックするといいです。
ただし、高カカオチョコレートは脂肪分も多く含まれるので食べ過ぎには注意しましょう。
食べ過ぎに注意!一日25gを目安に
高カカオチョコレートには脂肪分が多いこともそうですが、チョコレートには砂糖も多く含まれています。一度に多く食べ過ぎると血糖値の上昇にもつながります。
チョコレートを摂取する際は、1日に25g程度。出来れば少量を何回かに分けて摂ると食べ過ぎを防げるでしょう。
美容効果にはナッツやドライフルーツと一緒に
せっかく食べるなら美容にいいものを!という方にはナッツやドライフルーツを使ったチョコレート菓子がおすすめです。
ナッツは栄養価が高く、ビタミンEや不飽和脂肪酸が多く含まれます。
ドライフルーツのオレンジやパインはビタミン類が、レーズンは鉄分がたっぷり含まれています。
いずれも脂肪分や糖質が高い場合がありますので適量を摂取しましょう。
まとめ
チョコレートは三色食品群では黄色、六つの基礎食品群においては第5類の菓子類にあてはまります。
糖質、脂質が多い食品ですが栄養効果も期待できます。
適量を食べて健康的にチョコレートを楽しんでくださいね。